大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)で新小結に昇進した黒海(25)=本名ツァグリア・メラブ・レヴァン、グルジア出身、追手風部屋=は28日、埼玉県草加市の同部屋で「ずっと幕内上位にいて三役に上がれなかったのでうれしい」と、喜びを語った。
春場所前に父を亡くし、1人になった母のために引退し帰国しようと考えたが、母に「頑張りなさい」と言われて思いとどまった。「もう少し早く上がればよかったけど、お父さんもどこかで見ていてくれる」
三役昇進は琴欧州、露鵬に先を越されたが、欧州出身力士の先駆者としての自負もある。「立ち合いから足が出る相撲を取って勝ち越したい」と意欲を見せた。