昭和から平成にかけて活躍した名力士、元関脇寺尾の錣山親方が2023年12月17日に亡くなられた。
今日、清澄白河の錣山部屋の前で手を合わせていたらお弟子さんが「中でお線香をどうぞ」と入れてくださいました。
私は部外者でただのファンなので、ご葬儀の準備中にお邪魔するのはとんでもないと思い遠慮したのですが、それでも「どうぞ」とおっしゃってくださったので、お言葉に甘えてお線香をあげさせていただくことにしました。
部屋の中に入ると大勢の関係者の方がいらっしゃって戸惑いましたが、お弟子さんがちゃんと棺の前まで案内してくださいました。
棺の蓋は外されており、錣山親方のお姿がよく見えた瞬間、私は溢れる涙を抑えることができなかった。
錣山親方のもっとそばまで行こうと思えば行けたのですが、知らない人間に上から顔を覗き込まれるのは親方はお嫌かもしれないと思い二、三歩離れたところから手を合わせました。
今年の五月場所を観に国技館に行った時、錣山親方が木戸(入口)にいらっしゃってチケットをもぎってもらいました。
その時に少しお話しさせていただいたのですが、とても優しく感じの良いお人柄でますますファンになったのでした。
一緒に行った友人も錣山親方と会うことができてとても喜んでおりました。
あの時はありがとうございました。
その親方が今は目の前に横たわっていらっしゃる・・・
まるで眠っているかのように穏やかで、そして変わらずの男前でした。
お線香をあげ終えると、息子様がお忙しいのにわざわざ部外者の私のところまできて挨拶をしてくださりました。
五月に国技館で親方とお話しをさせていただいてとても嬉しかったとお礼をお伝えできました。
案内してくださったお弟子さん、本当にありがとうございました。お名前を聞きそびれてしまいすみませんでした。
今から35年ほど昔、私が鹿児島県指宿市に住んでいた高校生だった頃、今ほどではないが大相撲が好きで、寺尾は鹿児島県出身ということで大好きな力士の一人だった。
後で知ったのですが、実際は東京生まれとのこと。それも私と同じなので密かに嬉しかったのでした。
寺尾関、ありがとうございました。
どうぞ安らかにおやすみください。
Link: Wikipedia 寺尾常史, 錣山部屋